今月13日からManchester Literature Festivalが始まり、Central LibraryやHome他タウンの各所で本や文学にまつわるイベントが行われます。この毎年恒例(去年はコロナで中止になりましたが)のイベントを最初に立ち上げた詩人Henry Normalの朗読会に行ってきました。8割くらいは笑いで、2割が心打つエピソードや詩の朗読でした。
Henry Normalは、一時期ディズベリーに住んでいたことがあり、またマンチェスター出身の俳優Steve Cooganとテレビの制作会社を作ったり、マンチェスターには所縁のある人です。イギリスで有名なAlan Partridge(Steve Cooganの代表作)やMighty Boosh(ベイクオフのNoel Fieldingが出演、個人的に大好きなコメディ番組)を手掛け、詩だけでなくコメディのセンスも抜群。たくさん笑いました。
基本は自作の詩の朗読ですが、合間に愉快なエピソードがふんだんに挟まれています。この国で育っていない私は、たまに比喩が分からなくて笑いについていけないことがありましたが、それでも十分楽しめたくさん笑い、会場を出る時は妙な爽快感がありました。
イギリス人なら当然知っている昔のテレビ番組や国内の事件、オトンあるあるなどが絡むネタは、正直なところいまだにツボが分かりません。
私は中川家のオカンネタが大好きなのですが、あれは関西人でないとおかしさがフルで伝わらないかもしれないと思い、こちらで笑いについていけない時は「これは大阪のオカンネタ系だな」と割り切っています。
お笑いは、言葉の理解は当然で、その上で背景(文化や風俗)を共有していないとおかしさが分かり辛く、そのため外国人には少しハードルが高く感じられるかもしれません。それでも機会があればコメディショーには是非行ってみてください。冗談好きでおしゃべりで人懐っこいマンキュニアン達の根っこが垣間見られるような気がします。