第二次世界大戦の終結を早めた天才のストーリー
アラン・チューリング、いわずもがなでドイツの暗号エニグマの解読をした数学者です。
年明けに『Theory of everything』を見て、それからすぐにこの『Imitation Game』を観たわけですが、なかなか対照的で面白かったです。
物語の抑揚に乏しいTheory of Everythingと、波乱に富んだImitation Gameとでもいいましょうか、この2人のキャラクターがそもそも全く異なるし時代背景も全然違うので、そうなってしまうのも当然かもしれませんが。
しかしこのアラン・チューリング、かなり気になるキャラクターで、その後彼の半生を描いたドラマやドキュメンタリーの動画を検索して観まくりました。短いながらも非常に興味深い人生を送られたんだなーという印象です。
アラン・チューリングは、実はマンチェスターと縁の深い学者で、銅像がSackville Gardensにあります。戦後マンチェスター大学に招かれてソフトウェア開発の研究をしていました。彼が開発したBabyと呼ばれるその初期型のレプリカが、科学産業博物館に展示してあります。ご興味のある方は、サックビルガーデンズと合わせて是非。
ちなみにこの銅像のチューリングはリンゴを持っているのですが、アップルコンピュータがチューリングをリスペクトしてリンゴのロゴにしたとかいう話がごく一部で言われたりもしていたようですが、全く関係ないそうです。
このリンゴは、映画の中でもちょっとしたキーアイテムとして使われてますね。、
個性的で短いながらも波乱万丈で犯罪者のまま人生を閉じた彼に、戦後何十年も経った2013年ようやく恩赦が出たというニュースは、記憶に新しいです。